・アート制作
【本島】瀬戸内国際芸術祭【秋】の舞台裏とは…? その③
しょこたん   2013年10月28日(月)
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いよいよ瀬戸内国際芸術祭 秋会期も大詰めlovely

みなさんもう島には行かれましたか?

島は現在、駆け込みのお客さんで大賑わいだそうですよ!

 

さて、瀬戸内国際芸術祭【秋】の舞台裏のご紹介第三弾は…

塩飽諸島の中心といえばここ、本島!happy01

実は瀬戸内国際芸術祭の会期が残りわずかとなった今も、

制作に参加できる作品があるのです!

 

その作品とは、塩飽大工の復活を願い、齊藤正さんと続・塩飽大工衆が立ち上げた

『善根湯・版築プロジェクト』!

右:齊藤 正さん

左:カワニシ ノリユキさん

 

齊藤正さんは、香川県出身の建築家さん。

大学時代に、研究室で塩飽大工衆についての本を読んだことがきっかけで、

ご自身のルーツである塩飽諸島や塩飽大工に興味を持ったのだそうです。

 

かつて、本島には塩飽大工学校という 塩飽大工育成のための学校があり、

そのころには下職を含めると、島内に約2000人の塩飽大工がいたのだそうです!

 

しかし、時が流れるにつれ、機械化・分業化が進み、塩飽大工をはじめ、

大工さんは次第に姿を消して行きました。

 

その現状を憂い、『建築を何とかしよう!』という思いのもと、

善根湯×版築プロジェクトはスタートしたのです!

 

(島島ラジオ本編でも齊藤さんにお話をお伺いしています!詳しくはこちら)

 

大学時代からの20年越しの夢の実現となった今回のプロジェクト、

嬉しさとともに続・塩飽大工衆が考えたのは『ちょっと無理なことをやろう』ということflair

どういうことかというと、一言で言うなら『アホなこと』smile

建築を知っている人が見たら、『何でこんなことをしたんだろう…?』と思うようなことをしようと思ったのだそうです。

 

もちろん機械は使わず、作業はすべて人力punch

建物の壁は、版築(はんちく)という手法で作られています。

 

一層ずつ土を押し固めで壁を作るのですが、この一層を作るのにかかる時間はなんと8時間!

こうしてできた壁は、コンクリートと同じくらい固くなるということですから驚きですね。

 

『作業の跡、つまり人の手が見える過程もアート。型枠を外すときのワクワク感もいいんです。』

と、メンバーのカワニシさんもおっしゃっていましたが、

これだけ時間をかけて丁寧に作ったものは、完成のときの喜びはひとしおなのでしょうねconfident

 

私がお伺いした日はちょうど棟上げの日。

笠島地区だけでなく、本島各地からたくさんの人が集まりましたhappy01

 

芸術祭期間中も作業は続きますdash

その様子もアートの一環!むかしむかしの建築方法を目の当たりにするチャンスでもあります。

 

建築作業は芸術祭会期中も続いており、版築の工程に参加することも可能ですnote

それも新しいアートの形confident

これから先も残っていく善根湯に作業の思い出も刻んでみてはいかがでしょうか? 

 


【本島】ものづくりの楽しさを知って欲しい
べっち   2013年9月28日(土)
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9月28日(土)の「島っていいね」では、

来月5日に秋会期が開幕する「瀬戸内国際芸術祭2013」の舞台の1つ、

香川県丸亀市に属する「本島」の話題をお届けしました。

 

本島は、平安時代から塩飽(しわく)水軍の本拠地として栄えた島であり、

笠島地区には、もともと船大工だった塩飽大工の意匠が残る建物が多く現存しています。

 

本島 笠島地区

 

その本島で今秋、塩飽大工の技術や心意気を後世に残したいという思いで集まったのが

善根湯×版築プロジェクト」の皆さんです。

 

 番組では、プロジェクトの一員である 建築家の齊藤 正さんにお話を伺いました。

 

前列左から2番目が齋藤さん

 

「善根湯?」「版築?」と、聞きなれない言葉がついたプロジェクトですが、

まず、「善根湯」というのは、東日本大震災の後、齊藤さんが発起人となり被災地の方に、仮設ではない本格的なお風呂を

届けるというボランティア・プロジェクトです。

また、「版築」というのは、堅固な土塀をつくるために古来から伝わる技法で、土を使って固める古代のコンクリート。

日本では、法隆寺の塀は「版築」でつくられています。

 

そして、今回、「善根湯×版築プロジェクト」がつくるのが、大きな 大きなサウナです。

 

作業は本島の土を木枠に流し込んでは固めるという単純な作業なのですが、

高さ8Mという大きな建物をつくるためには、大勢のボランティアさんの協力なしにはつくれなかったそう。

 

できあがった この地層には、参加した皆さんの血と汗と思いがギュッとつまっているのでしょうね。

 

 「こんな簡単な方法でも大きな建物をつくることができるということを多くの方に知ってもらい、建築に興味を持ってもらえればと思いますし、これを機に、本島に塩飽大工という素晴らしい技術を持っている人たちがいたということも知ってもらうキッカケにもなって欲しい。」と、齊藤さん。

 

この大きなサウナが建築されている場所から、笠島地区は歩いて移動できる距離にあります。

アート作品の鑑賞はもちろんのこと、島の歴史・文化にもふれ合っていただけたら島の魅力にも気づいていただけるはず。

この秋は、是非、本島を訪れてくださいね。

 


【高見島】タコの家って????
べっち   2013年9月14日(土)
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9月14日(土)の「島っていいね」では、

瀬戸内国際芸術祭2013」 秋会期(10/5— 11/4)の舞台の1つ、

高見島を舞台に作品を展示する 彫刻家の吉野 央子(よしのおうじ )さんにお話を伺いました。

 

高見島に展示する作品は、「蛸の家」。

蛸の家・・・・。

もしや、部屋の中に水槽があって、蛸がたくさん泳いでいるのか?

それとも、一匹がドーーーンといるのか? 

どんな作品なのか、気になるところをお伺いしました。

 

「蛸の家」は、吉野さんが高見島に来た際に、漁港に蛸壺がたくさん積まれていたのが印象的で、

瀬戸内の暮らしの基盤であった漁業や蛸壺漁などをモチーフにした作品をつくりたいと思ったそう。

 

蛸は巣をもつ習性をもっているので、

まずは、高見島の浦集落にある古民家を蛸の住処に見立てて改修するところからはじめました。

 

蛸の住処の準備ができたら、蛸の制作に・・・。

どんな素材で蛸をつくるのかというと、吉野さんは彫刻家。

もちろん木を使います。

 

『蛸は軟体動物。クニャクニャした質感を堅い木で、どうやって表現するか悩みました。また、今まで人物や動物を制作したことはありましたが、足は多くて4本。蛸は足が8本。そして、吸盤もあるということで、これを木彫で表現するのはかなり大変でした。』 と、吉野さん。

確かに、固い木で蛸を表現するのはかなり難しそうですよね。

 

吉野さんの苦心作である蛸は、なんとか完成して、昨日、設置したそう。

 

どんな蛸が完成したかは、、、、

行ってみてからのお楽しみです!

かなり大きな大きな蛸ができあがったみたいですよぉ~!!

 

そして、蛸のいる古民家は、長めのいい高台にあるそうなので、

景色と合わせて作品を楽しんでいただけたらと思います。