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島島探訪記(サワラ隊)
【直島】 海苔(のり)作り見学
ささやん   2012年2月4日(土)

2月2日、風が強く、寒かったこの日、直島で『海苔(のり)作り』を見せて頂ける機会を頂いた。

 

波が高く、高松からの大型フェリーも時おり揺れた。

 

やがて、直島・宮浦港(みやのうらこう)に入ったところで海苔のタンクが見えてきた。

 

船から『海の駅 なおしま』に向かって左側にならぶタンクの風景。

 

今回は、竹林水産(たけばやし すいさん)さんにお邪魔した。

 

竹林 亨(たけばやし とおる)さん。直島生まれ直島育ち。 奥様の 知香子(ちかこ)さん。大阪ご出身。

 

約10年前に大阪からUターンし、直島で海苔作りをされている。

大阪でサラリーマンだったが、

同じく大阪でOLをされていた奥様とご結婚と同時に、

直島のご両親の跡を継ぐことを決意された。

 

『直島はええところや。両親のあとをつぐ生き方で自分の人生を勝負したい。』

サラリーマンをやめ、奥様と一緒に自然を相手の生き方を選ばれた。

以来、海苔づくり一本の生き方を実践されている。

 

今日は、そんなご主人と奥さんの、海苔つくりを見せて頂ける。

 

 

その前に、直島の海苔について・・・・・・。

 

『直島の海苔養殖は、昭和40年(1965年)の沖合養殖から始まり、

以来加工作業の機械化とともに生産が拡大され、今では香川県内最大の生産地になった。

 

毎年、11月から翌3月までの間、海苔網(1枚=19m×1.8m)1万6千枚余りを張り込み、

乾燥海苔約1億枚を生産する。

 

海上での海苔摘み取りの際使用される『潜り船』は直島の組合員が開発し、全国に普及したものだ。』

(以上、『直島漁業協同組合』広報による。)

 

 

さて、いよいよ海苔作りを見せて頂いた。

 

――― 海苔はどうやってできるんですか?

大事なんは水温と栄養や。

24℃以下になった時、網に種付けし、19℃以下に水温の下がった11月頃に

沖の養殖場に網を貼り込む。

 

海苔は、水温が低くなる時に成長するんや。

この時期に獲れた海苔はやわらかい。

 

安定しとるときは成長せん。低いんがえんではない。

水温が下がっていっきょらんといかんのや。

この頃は、だんだん水温が下がるのがおそくなってきて、

いつもなら11月末に摘めるのが、今年は、12月20日頃になった。

環境がかわっってきよんかなぁ。1度、2度が大きいんや。

 

13℃以下になったら、水温が安定しとっても成長するんや。

この時期のは、しっかりしていて、ちょっと硬い。

 

同じ養殖場でも、摘む場所や、状況によって質が変わる。

軟らかいんと、硬いんとそれぞれ用途があるんや。

 

 

――― では、摘んでから製品になるまでを見せてください。

午後、2~3時ぐらいに、沖の養殖場から『潜り船』(海苔を摘む船)で摘んでくる。

 

宮浦港の沖にある竹林さんの養殖場。

 

摘んできた海苔は、すぐタンクに入れ鮮度保持しながら洗う。

軸のヘラが回って撹拌している。・・・これが、港で見えるタンク。

 

夜の9時~10時ぐらいから、乾燥海苔を作り始める。

 

海苔をさらに洗い、きれいにする。

 

 

海水を切りミンチにする。

 

製品の照り、ツヤをよくするために熟練機で調整する。

ここでは海水分は抜けている。

 

 

海苔の濃度を調整し、さらに水を加えさらに調整する。

ここでの調整が難しい。(一枚、21×19cmの重さを330~350gにする)

 

 

いよいよすき始める。

 

おなじみの形で出てきた。

 

 

水気を切り、乾燥工程へ入る。

 

2時間40分乾燥された後、

海苔だ!! 1時間に約9千枚できる。

 

 

 

自動で束になり、箱詰めされ出荷される。

 

シーズン中は毎日、徹夜での作業が続く。

工場にご家族みんなで泊まり込むという。

 

――― シーズンオフはゆっくりできますか?

農家の作物づくりといっしょや。一年中なんかしとる。

網の手入れや、機械の調整やいっぱいすることがある。

なかなかゆっくりできんけどたまには、ゆっくり他の島にもいってみたい。

 

 

――― 養殖場へついて行ってもいいですか?

見せてあげたいけど、今日は波が高うてく素人には危なすぎるけんやめときまい。

また今度きまい。

 

ボートに立ってさっそうと沖に留めてある『潜り船』へ出かけていきました。

 

残念!!

せめてもと工場で香りを楽しんだ。

出来立ての海苔。焼くと香ばしい香りに満足。

磯の香りと味がした。

 

 

Uターンでご両親が始めた仕事を継いでゆく。

そんな、父親と、母親が働く姿を間近に見て育つ子がどんな選択をするのだろう。

 

――― 次の世代はどうですか?

子供たちは自由や。自分の好きにしたらええと思うとる。

 

 

寒く冷たい風の吹く一日だったが、私の帰りの気持ちはすがすがしかった。

 

竹林さんご夫妻、ありがとうございました。

 

 

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